不毛の選択 2016 10 15
日本でも、アメリカ大統領選挙のニュースが大きなものとなっています。
しかしながら、生真面目なアメリカ人だったら、
クリントン候補にもトランプ候補にも投票したくないと考えるでしょう。
まず、トランプ候補については、
日本でも、その毒舌や暴言は広く知られていて、
はたして、大統領としての品格はあるのかと思う人が多いでしょう。
一方、クリントン候補については、「メール問題」が深刻な問題となっています。
つまり、クリントン候補が国務長官時代に私用メールを使っていたことです。
この問題は、こう考えると、わかりやすいでしょう。
あなたの会社の重役が、仕事の打ち合わせや指示を会社のメールを使わず、
私用のメールを使って行っていたということです。
「なぜ、会社のメールを使わず、私用のメールを使ったのか」
そこには、いろいろな想像や勘繰りが出てくるでしょう。
しかも、私用メールを自宅に置いたメールサーバーで使っていたという話もあります。
このようなサーバーでは、容易にハッキングが可能であり、
国務長官のメールが、中国やロシアに「筒抜け」どころか、
ハッキング能力があれば、全世界に「筒抜け」という状態だったのです。
そういうわけで、アメリカの有権者の悩みは、深いのです。
つまり、不毛の選択を迫られているわけです。
アメリカの有権者は、クリントン候補やトランプ候補の問題点をよく知っているので、
マイナーな存在だったサンダース氏が、一時期、躍進する原因にもなりました。
サンダース氏は、地味ですが、真面目な政治家だからです。